SFC修行

12時間の遅延の末に羽田に戻ってきました。 今回の遅延で感じたこと

また

カウンターで案内されたのは12時30分出発になったということでした。
座席番号は変わらず、搭乗ゲートも変わらず。
預けるものもなかったのでそのままチェックインを済ませ、ボーディング開始は12時となりました。

この時点で朝の9時。 まだ3時間あります。

入国審査を済ませ、SQラウンジで12時まで時間をつぶす事にしました。

食事もしたので特に何か食べるわけでもなく、充電しながら、楽しかった香港のアフタヌーンティーやクルージングの写真を整理したりしてようやく12時。

ゲートに行ってみると、指定されたゲートが変更になったということで更に奥の25番ゲードに移動しました。

ゲートに着くと、搭乗開始どころか、また整備作業中で搭乗開始時間がわからない。。

これにはさすがに詰め寄るお客様もいましたが、仕方がない。待ちます。

SQラウンジは遠く、また歩くのも疲れるのでそのままゲート付近で座って待ちます。クルーも乗り込めなくてゲートでスタンバイです。

そのうち入ったアナウンスは空港混雑のため、飛行機がゲートに来れないため時間がかかっているということでした。
地上スタッフがエビアンを配りながら乗客を回ります。

機材が到着して20分後に搭乗開始。運ばれてくる飛行機を目にすると、「来たー!」といろんなところから声が。

クルーが乗り込み、13時に搭乗開始となり、やっと席につきました。

大変な遅延になってしまったけど、全てがスムーズなわけじゃなかったけど、皆さんが一生懸命対応してくれているのは都度伝わってきました。

乗り込むとすぐにCAさんが来てくれて、「申し訳ございませ〜ん。朝だいぶお待たせしてしまったみたいで(ロビーで30分スタッフが来なかったこと)申し訳ありません。私たちもあまりちゃんと情報が入ってきてなくて。。」と声をかけてくれました。

疲れてはいるけど仕方がないことだし、そうやってすぐに声をかけて下さる事で、ああ、皆さんも大変だったのだなあ。と、今迄は自分の予定が変更になり人に迷惑をかけてしまうことで頭が一杯でしたが、この言葉を頂いて人の事を思う余裕が生まれました。

その後、私は眠ってしまい、目がさめて上空かな?と寝ぼけていたら、またCAさんが来てくれて、「お休みだったので、、、と何かをいわれ(寝ぼけてわすれてる)、今また、一時停止して確認中なんです。」って何を?

時間を見ると14時。。あれ? 飛んでない?1時間も?

どうやらコックピットに何か問題が?あるようです。

その後すぐに業務連絡で「ドアをディスアームドにしてください」と流れたので、

え??もしかしてまた全員降りるの?

寝ぼけてよくわからなかったのですが、どうやらエンジニアが乗り込んで修理をするということでした。

待ち時間の間ジュースが配られ、座席を倒したりトイレも使えるとアナウンスがながれ、結局1時間半後に離陸となりました。

キャプテンからもアナウンスがあり、安全への不安があるかもしれませんが、という下りで故障について説明がありました。昨晩の故障は高揚力装置の不具合で、今回のはコックピットが大切な情報を得るためのシステムの不具合だったそうです。

「すべて作業は完了しております。1分でも早く到着できるように、でも安全に運行して参ります。」という旨のアナウンスがあり、やっと飛び立ちました。 

さよなら

窓の外に、飛行機を降りたエンジニアの方?が手を振ってくれているのを目にしました。

空港はかなり混雑しているようで、滑走路に待機する飛行機が4台も5台もいました。本当に次々に飛び立って行くのですね。3台見送って、横にシンガポール航空のエアバス380が停車しましたが、エアバスより先に飛び立ちました。

降りる前にはCAさんが全員に飴を配りながら、お詫びを伝え、飛行機を降りると多くの方の乗り継ぎ客のフォローのために15名くらいのグランドスタッフさんが名前を掲げて待っていました。

降りる際に「半日かかったね」「東京が遠かったね」「今日は本当は息子の試合を見に行って・・」などと皆が様々はなしていました。その声は到着した安堵感に溢れて、それぞれの待つ人のもとに向けて心が走り出している感じでした。

私も迎えに来ていた彼に「無事でよかった」と迎えられ、家に帰りました。

トラブルの際にもラウンジが使えたり、先に対応してもらえたのでこんな時にもSFCの威力を発揮するんだと改めて思いました。 でも、全ての乗客に精一杯対応頂いているのもよく解りました。

なかなかない体験でしたが、一生懸命対応して下さった姿に、ますますANAのファンになりました。

今月もまだまだ乗るけど、今度はちゃんとオンタイムで飛びますようにー♡